どんな曲も、基準にしている音があり、ある音階のルールに従って作られています。
その曲が、どの音を基準にしているのか、どんな音階に従っているのかを言い表してくれるのが、「調(キー)」です。
例えば、下のような「ドレミファソラシド」は、「ハ長調」と言います。
まずはこの「ハ長調」を使って「調(キー)」について説明していきます。
まずは音階に注目してください。
基礎編10で、長音階について解説しました。
長音階の階名は必ず「ドレミファソラシド」になります。
もちろん上の音階は「長音階」ですね。
次は音名に注目してください。
音名も「ドレミファソラシド」ですね。
「ド」から始まっています。
音階の基準になる音は、音階の最初の音です。
※音階の最初の音のことを「主音」と言います。
「ド」は、日本語式の言い方にすると「ハ」です。
※日本語式の言い方は、基礎編その1にまとめています。
「ドレミファソラシド」は「ハニホヘトイロハ」です。
基準の音は「ハ」、音階は「長音階」。
この2つを合わせて「ハ長調」と言います。
音階に注目してください。
階名は「ドレミファソラシド」なので「長音階」ですね。
最初の音名に注目してください。
「ファ」ですね。
「ファ」の日本語式の言い方は「ヘ」です。
基準の音は「ヘ」、音階は「長音階」。
この2つを合わせて「ヘ長調」と言います。
以上のように、長音階の規則に従って作られた曲を「長調」と言います。
「長調」は「長音階」の音を使っているので、明るい雰囲気の曲になります。
ではこの場合はどうなるでしょうか。
音階に注目してみましょう。
基礎編11で短音階について解説しました。
短音階の階名は必ず「ラシドレミファソラ」になります。
階名が「ラシドレミファソラ」なので、上の場合は「短音階」ですね。
次は最初の音名に注目してください。
「ラ」ですね。
「ラ」の日本語式の言い方は「イ」です。
基準の音は「イ」、音階は「短音階」。
この2つを合わせて「イ短調」と言います。
以上のように、短音階の規則に従って作られた曲を「短調」と言います。
「短調」は「短音階」の音を使っているので、暗い雰囲気の曲になります。
「調(キー)」は、その曲の音階の最初の音と、長音階か短音階か、明るい曲か暗い曲かを教えてくれるものです。
覚えておくと便利です。
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