基礎編1で、音名について解説しました。
今回は「階名」について解説していきます。
音名は「ドレミファソラシド」しかないと説明しましたね。
階名も「ドレミファソラシド」です。
同じモノなのかと思いますが、実際はちょっと意味がちがいます。
音名は音そのものの名前ですが、
階名は、「基準の音からどれくらい高いか」を「ドレミファソラシド」を使って表します。
この説明だけではよく分からないと思います。
例を見てみましょう。
上段が五線譜、下段がTab譜です。
音名は「ドレミファソラシド」です。
階名も「ドレミファソラシド」です。
基準の音(これを主音と言います)は「ド」です。
音名は「ファソラシ♭ドレミファ」です。
階名は「ドレミファソラシド」です。
主音は「ファ」です。
音名は「ソラシドレミファ#ソ」です。
階名は「ドレミファソラシド」です。
主音は「ソ」です。
基礎編2で、「ドレミファソラシド」を使って全音と半音の関係を説明しました。
「「ファソラシ♭ドレミファ」は、「ファ」から「ドレミファソラシド」と同じ全音と半音の関係で音を鳴らしているんだよ」と教えてくれるのが「階名」です。
「ファソラシ♭ドレミファ」を例にすると、
「ファ」の階名は「ド」、「レ」の階名は「ラ」ですね。
「ファソラシ♭ドレミファ」における「ファ」と「レ」は、
「ドレミファソラシド」における「ド」と「ラ」と同じ関係だということが分かります。
「音名は、音そのものの名前」
「階名は、基準の音からどれくらい高いかを「ドレミファソラシド」で表すもの」
階名については、ここまで理解できていれば十分です。
階名は、次回から説明していく「音階(スケール)」を考える基本の部分になります。
次回以降も合わせて読んでいただくと、より理解が深まると思います。
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