【6】五線譜の読み方~強弱記号~【楽譜】

今回は、音の強弱を表す記号を解説します。

音の強弱を表す記号を、「強弱記号」といいます。

楽譜の最初に書いて、曲全体の強弱を表す記号を一覧表にまとめました。

記号読み方意味
ppppピアニシシシモごくごくごく弱く(pianissississimo)
pppピアノピアニッシモ、ピアニシシモごくごく弱く(pianopianissimo、pianississimo)
ppピアニッシモ非常に弱く(pianissimo)
pピアノ弱く(piano)
mpメゾピアノやや弱く(mezzo piano)
mfメゾフォルテやや強く(mezzo forte)
fフォルテ強く(forte)
ffフォルティッシモ非常に強く(fortissimo)
fffフォルテフォルティシモ、フォルティシシモごくごく強く(fortefortisshimo、fortississimo)
ffffフォルティシシシモごくごくごく強く(fortissississimo)

p や f が6個ある曲もありますが、覚えておくのは ff や pp までで大丈夫だと思います。

それ以上はあまり見ることがありません。

 

強弱記号に付けたり、曲の途中で強弱を一時的に変える機能がある記号も一覧表にしました。

たくさんあるので、全部覚える必要はありません。

練習中に分からない記号が出てきたら、このページで確認してください。

記号読み方意味
moltoモルトとても
pocoポコすこし、やや
un pocoウンポコすこし、やや
piùピウ(前の演奏)より多く
menoメノ(前の演奏)より少し
sotto voceソットヴォ―チェひそめた声で
mezza voceメッツァヴォ―チェ、メザヴォーチェ半分の声で
cresc.クレッシェンドだんだん強く(crescendo)
decresc.デクレッシェンドだんだん弱く(decrescendo)
dim.ディミヌエンドだんだん弱く(diminuendo)
mancandoマンカンド消えるように、だんだん弱く
fzフォルツァンド、フォルツァートその音を特に強く(forzando、forzato)
sfスフォルツァンド、スフォルツァートその音を特に強く(sforzando、sforzato)
sfzスフォルツァンド、スフォルツァートその音を特に強く(sforzando、sforzato)
rinfリンフォルツァンド、リンフォルツァートその音を特に強く(rinforzando、rinforzato)
rfリンフォルツァンド、リンフォルツァートその音を特に強く(rinforzando、rinforzato)
rinfzリンフォルツァンド、リンフォルツァートその音を特に強く(rinforzando、rinforzato)
rfzリンフォルツァンド、リンフォルツァートその音を特に強く(rinforzando、rinforzato)
fpフォルテピアノ最初だけ強くすぐ弱く(forte piano)
pfピウフォルテ今までより強く(più forte)
アクセントその音を強調して

「 molto 」から「 meno 」までは、他の記号に付ける記号です。

「 poco 」は、「 poco a poco 」と書かれることもあります。

「 poco 」と「 un poco 」の違いは、「 poco 」は「すこしずつ~する」という意味で、「 un poco 」は「すぐにやや~する」という意味の違いがあります。

しかし、「 poco 」という単語は否定の意味を含む単語であるため、「あまり~しない」という意味だという人もいます。

この記号に限らず、演奏者や指揮者によって記号や曲への解釈が違ったりするので、複数人で演奏する場合は記号の意味や解釈を確認し合っておくのが良いでしょう。

「 cresc. 」 はクレッシェンドといい、「だんだん強く」という意味ですが、下のような記号で表したりもします。

この記号もクレッシェンドといいます。

文字は長い変化に使い、記号はその記号が描いてある範囲だけ変化させます。

「 cresc. —————- 」とすることで、記号と同じように変化させる範囲を指定することができます。

「 cresc. 」だけの場合は、「次の強弱記号が出てくるまでだんだん変化させる」という解釈が一般的です。

「 decresc. 」はデクレッシェンド、「 dim. 」はディミヌエンドといいますが、どちらも「だんだん弱くという意味です。

どちらの記号も「 cresc. 」と同様に、下のような記号で表したりもします。

変化させる範囲の考え方は「 cresc. 」と同様で、変化させる範囲を指定したい場合はこの記号を使うか、「 decresc. ————— 」「 dim. ————— 」のように点線を描きます。

文字の後に記号を描くパターンもありますが、この場合は「だんだん変化させつつ、記号の範囲はさらに大きく変化させる」という意味になります。

「 > 」は、強調してほしい音符の上や下に描きます。

この記号が描いてある1音だけを強調します。

」のような上向きの三角を描く場合もあります。

次回は曲の速さを表す記号を解説します。

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