下の楽譜をご覧ください。
前回の復習になりますが、7小節目の終わりに反復記号があるので、Gの次はまたAから演奏します。
3小節目の下に「 Fine 」、10小節目の下に「 D.C. 」の文字があります。
これらも反復記号です。
「 Fine 」は、「フィーネ」といいます。
「曲の終わり」を意味します。
「 D.C. 」は、「ダ・カーポ」といいます。
イタリア語のda capoの略で、「始めから」という意味です。
したがって演奏する順番は、A→B→C→D→E→F→G→A→B→C→D→E→F→G→H→Ⅰ→J→A→B→Cです。
※「 Fine 」や「 D.C. 」によって演奏の順番が変わる小節の終わりは、小節線ではなく複縦線にします。
「 Fine 」の代わりに、「フェルマータ」という下の記号を使うこともあります。
次のように、複縦線の上側に描きます。
演奏の順番は最初の楽譜と同じです。
下の楽譜をご覧ください。
3小節目の始めにSのような記号、10小節目の下に「 D.S. 」の文字があります。
Sのような記号のことを、「セーニョ」といいます。
「 D.S. 」は、「ダル・セーニョ」といいます。
イタリア語のdal segnoの略で、「セーニョから」という意味です。
したがって演奏する順番は、A→B→C→D→E→F→G→A→B→C→D→E→F→G→H→Ⅰ→J→C→D→Eです。
「 D.C. 」、「 D.S. 」で戻った後は、基本的に前回のレッスンで覚えた反復記号は無視します。
上の場合演奏する順番は、A→B→C→D→B→C→D→E→F→G→E→F→G→H→Ⅰ→J→A→B→C→D→E→Fです。
下の楽譜をご覧ください。
○に十字が合体したような記号があります。
この記号は、「コーダ」といいます。
イタリア語でcodaなのですが、この記号を描かずに「 Coda 」と書く場合もあります。
「しっぽ」という意味で、楽曲の最後を表しています。
vide(ヴィーデ)ともいいます。
こちらは「見よ」という意味です。
最初はこの記号を無視して演奏し、D.C.やD.S.で戻った後でコーダからコーダにジャンプします。
演奏する順番は、A→B→C→D→E→A→B→C→F→G→H→Ⅰ→Jです。
次のように、短い反復を表す記号もあります。
「 bis 」は「2回」、「 ter 」は「3回」、「 quater 」は「4回」という意味です。
演奏する順番は、A→B→C→D→C→D→E→F→G→F→G→F→G→H→Ⅰ→J→Ⅰ→J→Ⅰ→J→Ⅰ→Jです。
次回は強弱記号について解説します。
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