前回は「拍子とは何か」を解説しました。
今回からは拍子の種類を解説します。
拍子の種類を解説していく前に、小節について説明しておきます。
横に棒が5本並んでいますが、縦棒で区切られています。
この縦棒を「小節線」と言います。
前回、「拍子は拍のまとまりを作る」と解説しました。
楽譜上では、この「小節線」が音を区切って拍のまとまりを作ってくれます。
それでは拍子の種類を解説していきます。
拍子には、「単純拍子」、「複合拍子」、「混合拍子」の3つの種類があります。
今回はその中でも基本的な、「単純拍子」を解説します。
単純拍子は、「2拍子」、「3拍子」、「4拍子」の3つに分類できます。
今回出てくる音符の音の長さについては、楽譜の読み方で解説しています。
こちらは「2分の2拍子」と言います。
分数の形で2分の2と書いてあるのですが、この分数のことを「拍子記号」と言います。
基準になる1拍の音の長さは、2分音符1個分です。
1つの小節の中に、2分音符が2個入っています。
こちらは「4分の2拍子」と言います。
基準になる1拍の音の長さは、4分音符1個分です。
1つの小節の中に、4分音符が2個入っています。
こちらは「8分の2拍子」と言います。
基準になる1拍の音の長さは、8分音符1個分です。
1つの小節の中に、8分音符が2個入っています。
ここまで紹介した3つの拍子は「2拍子」に分類されます。
2拍子は、1拍目が強い拍、2拍目が弱い拍です。
「1、2、1、2、1、2、、」と数える拍子で、
行進曲やマーチのような、歩く動作に関わっている曲が多いです。
フニクリ・フニクラはみなさんも聞いたことがあると思います。
こちらは「2分の3拍子」です。
基準になる1拍の音の長さは、2分音符1個分です。
1つの小節の中に、2分音符が3個入っています。
こちらは「4分の3拍子」です。
基準になる1拍の音の長さは、4分音符1個分です。
1つの小節の中に、4分音符が3個入っています。
こちらは「8分の3拍子」です。
基準になる1拍の音の長さは、8分音符1個分です。
1つの小節の中に、8分音符が3個入っています。
ここまで紹介した3つの拍子は「3拍子」に分類されます。
3拍子は、1拍目が強い拍、2拍目と3拍目が弱い拍です。
「1、2、3、1、2、3、、、」と数える拍子で、
ワルツなどの舞曲によく使われます。
バレエやダンスの経験がある方には、なじみのある拍子だと思います。
こちらは「4分の4拍子」です。
基準になる1拍の音の長さは、4分音符1個分です。
1つの小節の中に、4分音符が4個入っています。
こちらは「8分の4拍子」です。
基準になる1拍の音の長さは、8分音符1個分です。
1つの小節の中に、8分音符が4個入っています。
ここまで紹介した2つの拍子は「4拍子」に分類されます。
4拍子は、1拍目が強い拍、2拍目と4拍目が弱い拍です。
3拍目も弱い拍ですが、中強拍という、強い拍と弱い拍のあいだくらいの拍だと考えられることが多いです。
「1、2、3、4、1、2、3、4、、、」と数える拍子で、
街でよく聞く曲のほとんどがこの4拍子です。
ジャズやロックはほぼ4拍子です。
次回は「複合拍子」を解説していきます。
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